週刊セブ島留学&起業日記(第13回)




 

最近「KGって何者?」「KGさんの経歴教えて下さい」という問い合わせをチラホラ頂くので、私が英語を勉強するに至った経緯や海外生活に踏み切った理由などについて、物語風に語ってみたいと思います。

 

実は、拙著に詳しく書いてあるんですけどね。

「37歳 / 半年でIELTS 6.5  42歳 / 英国MBA留学 を実現した英語勉強法: まだ間に合う! まだ変えられる!! アラフォー・オヤジの等身大の体験談 Kindle版」
https://goo.gl/igxo5F

 

それでは、始めます。興味のない人は飛ばして下さい。

 

2012年の8月1日にイギリスに渡ってから、かれこれ6年2ヶ月が経とうとしている。渡英してから2013年の9月までの14ヵ月間をイギリスで過ごし、その後の5年弱をここフィリピンのセブ島で生活している。いわゆる「海外移住」というやつだ。「海外移住」、この言葉にはどこか甘美な響きあり、憧憬に似た感情を掻き立てる力がある。

 

引退後は海外に移住してのんびり、こんなことを夢見る人たちも多い。しかし、海外移住は既に「夢」などといった遠い存在ではない。もはやハードルが高い目標ですらない。極端な話、明日からとは言わないまでも、「思い立って1ヵ月後」からだって十分に実現可能な「一つの選択肢」に過ぎない。かれこれ6年に及ぶ海外生活をしている身からすれば、何も難しいことはない。家の近くのコンビニにスキップで買い物に行くくらい簡単なことだ

 

ほんの少しの勇気があれば。

 

今回から数回に渡って、「海外移住」というテーマについて書いてみようと思う。私がどうして海外に出たのか、海外に出る前は日本で何をしていたのか(決して怪しい者ではありません)、イギリスの生活はどうだったのか、一体セブで何をしているのか、海外移住は私に何をももたらし何を私から奪っていったのか、海外生活は楽しいのか。

 

そして、

 

40代前半というキャリア真っ只中で日本を飛び出して、本当に後悔していないのか?

 

こうやって言葉に落としてみると、想像した以上に壮大なテーマであることに気付いて少々気圧された感じになる。しかし、自分自身の整理にもなるので、ここは気合を入れて書いていこうと思っている。といっても、そんなに小難しいことを書くつもりはないので、気軽にお付き合い頂ければありがたい。

 

働いて働いて働いた30代

 

私は2002年の10月から、2012年の6月までの約10年間、プロジェクト・マネジメントの会社に勤めていた。プロジェクト・マネジメント(PM)という言葉はIT業界の用語に思われがちであるが、私がPMをしていたのは建設業界である。Fee契約に基づくプロジェクト・マネージャーが、顧客の代理人として、または右腕として頭脳として、建設プロジェクトを仕切っていく。多くの専門業者を束ねて、文字通りマネジメントして、プロジェクトを成功に導くのがPMの責務。

 

簡単な商売ではない。目に見えるモノを売るわけではなく、無形のサービスを売る。

 

しかも、日本ではまだまだこうしたビジネスは一般的ではなかった。むしろ、傍流というか異端ですらあった。だから風当りも強い。しかし、「従来のやり方を変えたい」という経営者にはウケた。なんでも丸投げの時代は終わった、更なるコスト削減を図りたい、頼れるパートナーが欲しい、という会社から順調に受注を伸ばしていった。2012年に私が退職した頃で約180名規模の会社であったが、超有名企業からの発注も多い優良企業であった。ジャスダックの上場企業でもある。

 

そんな会社の中で、私の出世は早かった(いまや、出世という言葉すら死語に聞こえるが)。38歳か39歳で執行役員になった。大きく分けて2つの事業があったのだが、その片方の責任者として最後の数年は過ごした。だから、正直、待遇も悪くはなかった。幸か不幸か、当時独身であった私に(恥ずかしながら今でも独身です)、経済的な問題など何一つなかった。他人様より少し贅沢させて頂いても、痛くも痒くもなかった。

 

やり甲斐のある仕事

上場企業の役員というステータス

必要十分な収入

恵まれた出会いと人間関係

 

こんな私がなぜ全てを捨てて海外に出たのか(あくまでも、サラリーマンの中では『悪くはない境遇』にいたという認識)。友人・知人からは「もったいない」「どうして?」という言葉を何度もかけられた。心配してくれたみんなには本当に感謝している。

 

でも迷いは無かった。

 

当時の自分に全く満足などしていなかった。

 

やばい、このままではやばい。

 

そう、私を突き動かしたのはまさにこれ、危機感。この圧倒的な危機感こそが、私が日本を出た唯一にして最大の理由である。

 

実は30代中盤頃から「40歳」という年齢を強く意識していた。人生80年の時代。そう考えると40歳はちょうど半分、まだ半分、たかが半分。ストレートの大卒が22歳で社会に出て、60歳の定年まで働くとして(あくまでも仮定の話)、働くのはたった38年間。そして、その中間地点は41歳。そう、ますます40歳という年齢の重みが増してくる。そして、ある尊敬する経営者の方から言われた一言、「40歳って人生のターニングポイントじゃね」。

 

前職では、私は要職に就いていた。何から何まで責任を負う環境の中、最大の責務の一つは人の採用。年間500通以上の履歴書に目を通し、週平均2人の採用面接を行っていた。そうした過程の中でいつも思っていたこと。それは、「どうして同業種、同業界からの転職ばかりなのか?」ということ。例えば、20代後半の人が、たった数年のキャリアをベースに、自分を○○屋と定義する。大学の建築学科を出て建築設計事務所に5年間勤めたから、自分は設計士。確かに、その通りと言えばその通りなのだが、私にはしっくりこなかった。

 

人間は間違える。何歳になっても過ちを犯す動物。そして、成長する。変わる。たかが20代で、ほんの数年のキャリアで自分を定義してしまってもいいのか?勿論、その仕事が好きなら良い。それは素晴らしいことだ。しかし、自分の仕事が好きで好きで毎日仕事をしている人ってどのくらいいるのだろうか。勿論、「好き」と「やり甲斐」は違うし、生活もある。誰もが、「好き」を仕事にできるわけではない。

 

作家の百田尚樹さんがこんなことを言っていた。「好きなことを仕事にしたいなんて考えはおかしい。好きなことは、自分でお金を払って得るものである。好きなことをしてお金を貰おうなんて、少し虫が良すぎはしないか?」。確かに一理あるように聞こえる。しかしながら、私は百田尚樹さんの大ファンであるが、この言葉にはあまり説得力を感じられない。百田さん自身が、どう見ても楽しそうに仕事をしているのだから。

 

もう一人、私が尊敬するホリエモンも(ホリエモン、誤解を招きやすい人ですが素晴らしいです。騙されたと思って、彼の最近の著書を一冊読んでみてください)、「好きなことやったほうが良いよ」といつも言っている。その通りだと思う。しかし、私はここで「好きなことを仕事にすべきだ」と言っているのではない。そんなことを言うつもりもないし、偉そうに言う資格もない。ただ私が言いたいのは、長い人生の中のたった数年の、人生の数分の一にも満たない年月のキャリアで、自分を定義してしまうのは危険ではないのか、少し勿体無いのではないか、ということなのだ。

 

私は30歳代後半にこうした考えを持っていた。更に、「文系出身」ということで何の専門性もなく、手に職もない。だから、40歳を超えてから、それまでのキャリアとは全く畑違いの仕事をすることに、一切の抵抗を感じていなかった。というよりも、「全然違うことがしたい」という熱い強い想いを持っていた。

 

そんな私にとって、イギリスでMBA(経営学修士号)を取得した同級生が(私は42歳の時に英国留学している)、留学前と同じ業界に戻っていく姿は、私に「どうして?」という疑問を投げかけた。勿論、社費留学の人が元の会社に戻るのは仕方がない。しかし、それ以外の人たちは、人生の幅を広げたくて、それまでの環境では得られない体験を得たくて、異国の地イギリスに行ったはずなのだ。せっかく得た「自分を再定義する機会」を放棄してしまって本当にいいのか。私にはそう思えてならなかったのだ(もちろん、彼らにはそれぞれ事情があったのだろうが)。

 

いつしか私はこのような考えを持つようになっていた。先ほども書いた通り、自分を強く定義できる専門性が無かったからこういう考えに至ったのかもしれない。いい年して自分が定まっていない、良い言い方をすれば極めて柔軟。そう、こんな柔軟な思考を持ち合わせていたからこそ、30代後半で感じ始めた「危機感」を無視できなくなり、それらが日に日に自分の中で増大していったのかもしれない。

 

少し整理してみると、こういうことになる。

 

40歳を人生の転機と強く意識していた。
人生の後半半分は、前半とは全く違うことをしたいと思っていた。

そして、そんな思想を持った私を3つの危機感が襲った。

 

その危機感とは、

 

1.英語ができないとやばい。このまま英語ができないと大きな損をするのではないか。

2.仕事が面白くない。大体のことはできる。ずっとこれをやり続けるのか。

3.遊んでもいても面白くない。十分遊んだ。やばい、飽きた...

 

そう、この3つの危機感こそが、私に海外移住を決意させた要因なのである。

 

次回へ続く。

 

さて、今週の質問コーナーに行きましょう。

 




 

1、今週の質問コーナー

Q1, ドイツ語学習でできなかったことに英語学習でチャレンジします。

Q2, フィリピン人スタッフとの報・連・相

 

2、フィリピン・ビジネスあるある

フィリピンの役所のいい加減さに辟易

 

3、今週のセブのレストラン

Scape Skydeck(スケープ スカイデッキ

 

4、今週買ったもの

『奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている! (ビタミン文庫)』

 

5、筋トレ

セブ英語倶楽部「筋トレ部」に女子大生3名入門

 

5、経済&投資

日本が好景気であることのエビデンス

 

 

本編は下記のバックナンバーでお読み下さい。

http://cebueigo.com/neo/bn.php?mag_id=2

 

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