週刊セブ島留学&起業日記(第15回)




 

・・・前回からの続き(私の日本時代を綴ります)・・・

 

最初に大前提を書きます。日本最高です、日本大好きです。こんなに素晴らしい国はありません。しかし、

 

40年も住めば、少しは飽きます。

実にシンプルです。

 

私は千葉県出身。大学時代は自宅から都内に通い、大学卒業後はずっと東京に住んでいました。期間にして20年くらい、東京に首までどっぷり浸かって生活していました。ですから、世界最大の都市・東京も、大体の場所には行ったことがあります(私の経験上、東京はニューヨークよりも、ロンドンよりも、パリよりも、上海よりも遥かに大きな都市です)。そして、地方都市へも随分行きました。前職時代、大阪には平均週に1回のペースで出張していました。それ以外にも、名古屋や札幌、福岡といった大都市、更には旅館やホテルの仕事もしていた関係で、地方都市や温泉地への出張も頻繁に行ったものです。羽田空港からの飛行機を、それこそ「バス感覚」で使っていました。

 

ですから、休日に日本国内を旅行しても、なんとなく仕事の延長のような気がしてならなったのです。新幹線に乗っても、飛行機に乗っても、次第に「休日感」を感じられなくなっていました。ですから、年3回は海外旅行に出かけるようになりました。年末年始、夏季休暇、そしてゴールデンウィーク。前述したような激務の仕事環境にあったので、海外に出たときの解放感は格別でした。当時、海外にこそ「私の非日常」はあったのです。

 

次第に、3連休があれば近場のアジアへ、1日有給を取って4連休にして東南アジアの観光地やリゾートに足を伸ばすようになりました。そうなると、ますます日本で遊ぶことが物足りなくなっていきます。

 

う~ん、そろそろ日本を離れる頃合いかな。

 

そう考えるようになったのは、至極当然の成り行きでした。これが、私が日本を出ることを決意した3つ目の理由です。

 

もう一度整理してみます。
30代中盤以降、

 

40歳を人生の転機と強く意識していた。
人生の後半半分は、前半とは全く違うことをしたいと思っていた。

 

そして、そんな思想を持った私を3つの危機感が襲った。
その危機感とは、

 

1.英語ができないとやばい。このまま英語ができないと大きな損をするのではないか。

2.仕事が面白くない。大体のことはできる。すっとこれをやるのか。

3.遊んでもいても面白くない。やばい、飽きた…

 

(ここからは常体に変わります)

 

そして、私は2012年の8月に日本を旅立ち、イギリスへの向かうことになった。いまこうして振り返ってみると、何ともたわいの無い理由に見える。仕事が面白くないから会社を辞める、遊んでいても楽しくないから日本を出る。こんなことを言ったら笑われそうだ。現に、私は誰にもこの本音は話さなかった。そして、いまこうして初めて他人に打ち明けている。それでも、当時の私は真剣だった。あと数年、あと数ヶ月すら先延ばしできない程に私は切迫していた。だから、自分の気持ちに素直に従った。言い換えれば、危機感と正面から向き合った。そうしたら、いつの間にか海外に出ていた。最後に私の背中を押したのは、ちょっとした「ノリ」のようなものだ。

 

思い立ったら行動。

 

言い訳が頭に浮かぶ前に行動に移してしまえばいい。人生を楽しんでいる人って、結構こういうタイプの人が多い。そして、当時から私は潜在的にこういう人に憧れていたのかもしれない。そう、大切なのはノリの良さなのだ。失敗したら帰ってくればいい。そしてまたやり直せばいい。失敗は人を強くする。失敗こそ最強の経験値だ。だから、迷わず行動すれば良い。そこにはメリットしかないのだから。

 

さて、海外移住といっても、世界には200を超す国と地域がある。つまり、海外移住と一言で言っても、それこそ無数の形がある。そして、まず決めるべきは、どの国にするのか?どこに移住するか、ということだ。私はイギリスとフィリピンの2か国にしか住んだことがないのだが、その経験を踏まえて、なぜいまセブ島にいるのかについて、順を追って説明したいと思う。

 

私は2012年の8月から2013年の9月まで、14ヵ月の間、イギリスで過ごした。最後の1ヶ月だけロンドンで過ごし、それ以外は私が通った大学のあるサウサンプトンというイングランド南部の中規模都市に住んでいた。もうイギリスは最高だった。住めば住むほど、イギリスがどんどん好きになっていった。大学院卒業後もイギリスに残ることを本気で考えたものだ。そして、セブに住む今でも、いつかイギリスに帰りたいという思いを失ったことはない。さて、一体、イギリスの何がこれだけ私を惹きつけたのか。

 

それは、イギリス人の素晴らしさ。世界一のマナーと親切さだ。

 

日本人は非常にマナーの良い民族だと言われる。私もそう思う。それは、日本人として最も誇りに思うことの一つだ。しかし、イギリス人には負けた、と正直思った。当時、懇意にして頂いた日本人留学生の方も「イギリス人の方が上」と仰っていた。勿論、100%全員という訳ではないが、もうどこに行っても気分が良い。みんな気持ち良く挨拶してくれ、何かあれば必ず目を見てサンキューと言う。バスを降りる時だって、みんな運転手にサンキューと声をかけて出ていくのだ。常に他人に先を譲り、車を運転する人は必ず歩行者を優先する。こちらが横断歩道に到着する前から、車を停めて待っているなんてどこにでもある風景。まさか、横断歩道を渡るだけでこれだけ感心させられるとは思ってもみなかった。

 

とにかく、私はこの「感謝の文化」の虜になった。日本はどちらかと言うと「詫びの文化」かなと思う。何かあれば、すぐに謝る。これはこれで素晴らしいことだ。謝るためには、自分の過ちを認めなければならない。これって、そんなに簡単なことではない。少なくとも、日本の外に出ればそれが分かる。自分の誤りを認めるには「一定レベルの勇気」が必要なのだ。

 

もし、謝ったらそこに付け入られる可能性がある。いま住んでいるフィリピンではそんな空気を感じる。しかし、日本人はしっかり謝る。つまり、謝る勇気がある。逆に言えば、人が謝りやすい文化が日本にはあると言ってもいいのかもしれない。いずれにせよ、謝るべき時に謝ることができること。これが、日本人のマナーが良いと言われる一端なんだと、私は思う。そして、私はこれとは対照的な、対極にあるイギリスの「感謝の文化」に魅せられてしまったのだ。

 

更に、イギリスの自然の美しさは秀逸だ。どこに行っても緑がある。ロンドンの中心にだって緑豊かな巨大な公園があり、リスが追いかけっこしたりしている。公園では、子供と犬が走り回っている。水場では、日本のそれより一周り以上も大きなカモや白鳥がわんさかいる。カルガモの行進なんて、どこだって見られる。私が通う大学内でもカルガモの親子の行進をよく見かけたものだ。彼らは平気で車が走る道路を横切っていく。そんなカルガモの行進が終わるのをじっと待つ運転手を見て、ホンワカした気分になったことを今でも思い出す。

 

それ以外にも、パブのビールが美味しいとか、スーパーで買うステーキが安くて美味しいとか、イギリス英語のリズムが好きとか、プラス面はたくさんあった。しかし、一点、どうしても許容できない点があったのだ。そして、このたった一つのポイントが、私に拒否権を発動したのである。

 

それは、イギリスの天気。

 

イギリスの天気の悪さは、予想した通りに酷いものだった。だから、大きく驚くことは無かったものの、実際に体験してみると私にとっては極めて耐え難いものだった。6月、7月、8月の3ヶ月を除いてはいつもどんより曇っている。グレーでチリーな日々がひたすら続く(イギリス人は、chillyという単語を好んで使います)。2012年の12月は、ほぼ3週間、一度も太陽を見ることがなかった。無理だな、と思った。これ、もう一度やれと言われても厳しいな、と正直思ったものだ。実に単純だが、これが私がイギリスを離れようと思った最大の理由である。天候という要素は非常に大きい。自分の国であれば、受け入れるしかないが、他の国を選ぶのであれば最優先事項の一つだと思う。

 

こうして、常夏のセブ島を私は選んだのです。

 

 

さて、今週の質問コーナーに行きましょう。

 




 

1、今週の質問コーナー

Q1, 初めてのフィリピン留学のほろ苦い思い出

Q2, ミンダナオのAさんが英語の勉強を始めた理由

 

2、フィリピン・ビジネスあるある

日本の役人の無能さ(保険証申請編)

 

3、今週のセブのレストラン

セブ最強のB級グルメ セニョール・ペドロ

 

4、今週買ったもの

 

バンホーテン ピュアココア 200g

 

5、筋トレ

ジムが行かなくてもできるハード・トレーニング
『ブルガリアン・スクワット』

 

6、経済&投資

欧州と中国はやばいよね。。

 

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