フィリピンBIRの役人とのVAT免税をめぐる無為な日々




 

前回に続き、VAT(付加価値税)についてお話します。

まず根本的に、VATの納税者はだれか?という命題があります。
私の理解では、下記の3点がポイントです。

 

・年間売上が1,919,500ペソを上回る企業は支払義務あり

・上記以下の場合は、支払義務なし

・輸出取引(売上)については、アウトプットVATは免税

http://businesstips.ph/how-to-compute-vat-payable-in-the-philippines/

 

しかし、ここはフィリピン。

ルールを理解していない役人がゴロゴロいます。
当社は、海外の企業にサービスを提供する輸出型企業です。

しかし、”アウトプットVATの免税”について、
担当役人と合意するのにかなりの時間を費やしました。

以下が、その苦難のストーリーです。



当社は2014年4月から稼働を開始したのですが、

10月頃まではたいした売上も無かったので、VATの納税には無頓着でした。
要は、少額のアウトプットVATを申告していました。

12月の決算を控え、重い腰を上げて対処することにしました。

具体的には、「いままで間違って申告してたけど、今後は輸出だから免税でいいよね」
ということで、役人と合意することです。

 

1, マンダウエ市のBIR(内国歳入庁)の担当者に相談 (2014年11月中旬)

当社の敏腕スタッフ・AリンにBIRに行かせたところ、

「輸出でもVATがかかる、と言われました、Sir….」

まあ、Aリンは「NOと言えないフィリピン人」なので、彼女を責めても仕方ない。

しかし、この担当者、猿の中の猿、正真正銘の猿ですね。

 

2, ”輸出は免税”との記載がある規定のコピーを持参し交渉(11月下旬)

勿論、この規定はBIRのHPから。

「Sir(私)が正しいと言ってました。でもどう対応したら良いか分からないので、上司にアポを取ってくれ、と言われました…」

とAリン。

こうして無駄な時間が、無為に、穏やかに、流れていくのです。
そう、フィリピンでは、時間は無限にあるものなのです。

 

人、時間、(無意味な)プライド

 

フィリピンが世界に誇る3大特産品ですね。

 

3, BIRの上官とのアポ取り(2014年12月初旬)

当然、12月の初旬にアポを申し入れたのだが、
システムが停止し手続きができないので、年明けにしてくれと言われる。

ここは忍の一字。

というか、聞いたことを全て記憶から抹消(しないと心が乱れる)。

システムも、人も、全てが止まるフィリピンのクリスマス。

 

4, BIR上官との面談(1月上旬)

「セブでは、手続き方法が分からないのでマニラに連絡してくれ」

たったこの一言。

1ヶ月待って、得た回答が「分からない」。

「できない」の方がよほどマシ。

 

5, マニラに電話

特別な手続きは、なにも要りません。
輸出なので、アウトプットVATは、当然免税です。
毎月の申告時に、海外取引のエビデンスを添付してくれればOK.

 

当たり前の回答を得るのに、
フィリピン名物 ”担当者タライ廻しの刑”を約2か月。

 

ちなみに、以前誤って納めたVATの還付を求めることも可能です。

当然の権利として。

面倒な手続きと、2年待てる大きな心があれば。

2年。

リアルにAリンが役人に言われた期間です。

時間は無限にある国、それがフィリピンなのです。

 

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日本とは言語も文化も全く異なる別世界のフィリピン。セブ在住5年の筆者が、セブ島での生活とビジネスをリアルに語ります。嘘&誇張一切なし。ガチで書いてます。


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