先日、私が経営する英会話スクール「セブ英語倶楽部」に、予告無しの抜き打ちチェックが入りました。検査にやってきたには、TESDA (Technical Education and Skills Development Authority) という教育機関を束ねる親玉官庁?
参考までに、日本語に訳すと『労働雇用省技術教育技能教育庁』だそうです(豆)
このTESDAとは、私、少なからぬ因縁があります。本ブログでは、フィリピンの役所の罵詈雑言を何度も綴っていますが、その私がフィリピン・ワースト1位に認定した役所こそ、このTESDA。その無法ぶりについては、どうぞコチラの記事をご覧下さい。
さて、TESDAが検査にやって来たのは某日の午前11時半。その時は、私はジムで筋トレ中だったので(汗)、検査の様子は後で聞きました。結果は、勿論「問題なし」。当然です、完璧にやってますので(キリ!)。帰り際には、私の共同経営者が、フィリピン人の大好物「ダンキン・ドーナツ」を賄賂として手土産に渡してクロージング(これこそ、まさに完璧)。一丁上がりってやつです。
ちなみに、この学校の設立・運営に関しては、「賄賂」や「袖の下」「アンダーテーブル」と言われるものは1ペソたりとも払っていません。「賄賂を払わないと物事が進まない」というのは、既に都市伝説です。もしくは言い訳でしょう。
さて、フィリピンの役所の抜き打ち検査。実は、私の知人(日本人)の会社も以前くらいました。やってきたのはDOLE (Department of Labor and Employment)、日本でいう厚生労働省といったところでしょうか。その時は、給料支払いに関する帳簿等を調べられたそうですが、特にお咎めはなく「ご指導」のみ頂いたそうです。彼も元来、真面目なビジネスマンですので、きっちりとマネジメントしていたのでしょう。
さて、たった二つのサンプルしかありませんが、一応整理すると、
1、フィリピンの役所は抜き打ちで検査に来ることがある
2、 しかし、法に則って適正な経営をしていれば問題はない。変なイチャモンは付けられない。
重要なのは、2番目の「法に則って適正な経営」という点。いわゆる、「コンプライアンス / 法令遵守」というやつです。私の経営上の最優先事項は、コンプライアンスです。「ルールを守るのは当たり前」というのがまず根底にあります。一方、リスク面を考えれば絶対に法は犯せません。国外退去とかなりたくないですから。自分はここフィリピンでは「立場の弱い外国人」であるということを忘れたことはありません。
しかしながら、一番大きいのはフィリピンへの敬意です。これだけフィリピンの文句ばかり言っているので説得力がないかもしれませんが、フィリピンで商売をする以上、フィリピン人に対する敬意は忘れてはいけないと思っています。感謝や尊敬という言葉に置き換えても良いかもしれません。そして、フィリピンの法を守ることはフィリピン人への最低限の敬意です。しっかり敬意を払い、従業員を敬い、法を完璧に守ってこそ、文句も言えると思っています(屁理屈?)。
フィリピンでの会社設立等に関し、大変ありがたいことに多くのお問い合わせを頂きます。しかし、残念ながら「なんとかうまく法の網をくぐれないか」的な要望を頂くこともあります。そういう方には、私は一切協力しません。どんなビジネスにもリスクはありまます。コストもかかります。そんなリスクも取れないのであれば、セブには来ない方が良いと思います。きっとすぐに失敗します。そもそも、フィリピン人を舐めてます。郷に入れば郷に従え、なのです。セブで何かをしたいのであれば、まずはセブを理解すること。これ商売の基本でしょう。
スミマセン、かなり脱線してしまいました。。。
「日本人経営の会社は、どこもしっかりしている」というイメージを、フィリピンの役所&フィリピン人に持って貰えるよう微力ながら頑張りたいと思います。ルール違反で試合に勝っても意味ないですから。
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