昨日の続き。
基本的には人口が増えれば、GDPは増えます。頭数が増えるので当然です。
フィリピンのGDPは、過去10年で約2倍になっています。
人口は過去10年で15%増えています。
年率1.5〜2%で人口が増えています。
GDP推移
人口推移
そして、フィリピンの人口は増え続けます。予測では、2020年で年率1.49%、2025年で1.38%増えるそうです。過去10年の勢いには及びませんが、遜色ない伸びです。今後10年でGDPが2倍近くになる可能性だって十分あります。GDPと人口には、それくらい強い相関関係があります。もちろん、他にも要因はありますが一番大きな要因の一つでしょう。アメリカのGDPが増え続けるのも、人口の増加に起因するところが大きいのではないでしょうか?そう、アメリカって未だに人口がどんどん増えているんです。
次に失業率。
下記が日本とフィリピンの比較です。日本の失業率は低すぎるので(アベノミクスの優秀さを表します)あまり良い比較ではありませんが、フィリピンの失業率は確実に減っています。2016年の5.9%ってかなり優秀です。「働きたい人が働ける社会」って一つの理想です。
しかし、この5.9%という数字はどうも肌感覚と合致しません。きっと、「失業率」の定義が違うのだと思います。以前、私が経営する英会話学校で講師を募集したのですが、1ヶ月で約150名の応募がありました。そして驚くことに、8割以上の人が「無職」だったのです。大学を卒業して2年も3年も、一度も働いたことがない人がたくさんいました。本当に驚いたものです。1年以上無職の人なんていくらでもいました。一方で、折角働いても数ヶ月しかもたない。そんな履歴書ばかりだったので、書類選考は簡単でした。落とす理由ばかりが目につくのです。ですから、フィリピンの失業率5.9%は絶対におかしいと思います。統計を鵜呑みにしてはいけない良い例です。右脳で考えればすぐに分かります。感覚値というやつです。フィリピン人は大家族です。一人の働き手がその他全員の家族を養っていたりします。夜のお店で働く女性にはこういう家族が多いです。特にフィリピン人男性の怠け者ぶりには呆れます。男がもっと働けばフィリピンは変わります(断言)。まあ、そうはいかないからフィリピンなのですが。
ということで、なんだかんだ言って、フィリピン経済が有望であることは数字が示しています。そして、株価は「期待」で動きます。フィリピンは依然として絶好の投資対象です。明日は、その辺についてお話します。
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