セブで働くフィリピン人の給料水準(英語学校・コールセンター・IT・工場)




 

経済成長著しいフィリピン第2の都市セブ。

しかし、フィリピン人労働者の給料は非常に低い水準にあります。

この安価な労働力こそが、日系企業を含む外資がセブにやってくる最大の動機の一つなのですが、それにしても安すぎる人件費を、今日は代表的な分野に絞ってご紹介します。

 

工場作業員

 

最近、実際に聞いた話。

従業員300名を超えるマクタン島にある某工場では、いわゆる「平社員」の給料は、法定最低賃金と同じだそうです。

 

セブの最低賃金は、1日当り366ペソ(約800円)

工場は土曜日も稼働しているところが多いので、月26日労働とすると
月給9,516ペソ(約21,000円)

 

安過ぎます!!

 

当然のように従業員から「低すぎる」「上げてくれ」との要望があるそうですが、会社の言い分としては「法律は遵守している」となるわけです。

実際には、この工場は稼働率が高いそうで残業が多いために、実際の従業員への支払額はかなり多いそうです。

日本の一部の企業と同様に「残業で稼ぐ」モデルのようです。

 

英語学校の講師

 

中央値は、年収137,580ペソ(約303,000円)

フィリピンでは年1回1ヶ月分のボーナスがあるので、これを13で割ると月収の中央値がでます。その中央値とは、10,583ペソ(約23,000円)。

私は英語学校を経営しているので、この業界には相場観を持っています。

そして、この数字は非常に現実に即したものです。

英語講師は20代の若年層が多いこともありますが、それにしても安すぎる水準ですね。

もちろん、私たちはもっともっと多く払っています。

*このように格差の大きい統計では、平均値ではなく中央値を重視すべきです。

 

 

コールセンターのスタッフ

 

フィリピンでは英語講師と並ぶ花形の職業ですね。

中央値は、年収205,840ペソ(約452,000円)

フィリピンでは年1回1ヶ月分のボーナスがあるので、これを13で割ると月収の中央値がでます。その中央値とは、17,372ペソ(約35,000円)。

一見高く見えますが、コールセンター勤務はアメリカ時間に合わせて夜間シフトになります。要は、夜勤分高くなって当たり前なのです。

仮に夜間割増を50%として割り戻してみると、月収の中央値(昼勤ベース)は、11,581ペソになります。ほとんど、英語学校と変わりませんね。

コールセンターは、夜間勤務というだけでなく、アメリカ人消費者から馬鹿にされたり、怒鳴られたりという非常に過酷な仕事です。これが、非常に高い離職率の原因なのです。

 

 

IT関連(SE)

 

ITはスキルやポジションによって、収入にばらつきの大きい業種です。
優秀なPMは5万ペソ以上は払わないと見つかりません(もっと必要?)。

今回は、System Engineerのデータを見ていきます。

中央値は、年収330,165ペソ(約726,000円)

フィリピンでは年1回1ヶ月分のボーナスがあるので、これを13で割ると月収の中央値がでます。その中央値とは、25,397ペソ(約55,874円)。

 

 

いや〜本当に安いですね。

そりゃ待遇に関する争いが多いのも分かるような気がします。

 

一方で雇用者側としてのアドバイスとしては、「安さ」にばかり着目しない方が良いと思います。

特にIT関連で期待しすぎると、あまりのスキルの低さにがっかりすることになります。

私もウェブサイトを2つ、セブの現地企業に発注した経験がありますがもう2度と発注しないと思います。

あくまでも個人的な見解ですが、日本で個人でやられている方を探した方が遥かに安くて良いものができるでしょう。まあ、そういう「優秀な人」を探すのが大変なのですが。

 
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日本とは言語も文化も全く異なる別世界のフィリピン。セブ在住5年の筆者が、セブ島での生活とビジネスをリアルに語ります。嘘&誇張一切なし。ガチで書いてます。


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